ソフトバンクモバイルのWi-Fiスポットを考察する

ソフトバンクモバイルの公衆無線LANサービス、ソフトバンクWi-Fiスポットの仕様を推測してみた。
街でよく見かけるソフトバンクのお父さん犬の書かれた「Wi-Fiつかえます」のステッカーが貼られている。通称「お父さんステッカー」
お父さんステッカー

そういったところではたいていの場合、SSIDが 0001softbank の無線LAN(WiFi)アクセスポイント(AP)にて接続が可能である。
しかし、Wi-Fiスポットの契約をしているにも関わらず、一部のソフトバンクモバイルの3G携帯電話では接続できない問題が生じている。
そこでこのAPに接続する手順を追ってみることにした。

○ 0001softbank は暗号化されていない
家庭内で無線LANを構築する場合、他の人に使われないように、または盗聴(盗データ)されないようにWEPやWPAなどの暗号化を施すが、このAPは暗号化されていない。(オープンネットワークという)
暗号化が施されていない場合、接続に必要なキーが必要ではなくなり、簡単に接続ができる。
では誰でもこのAPを使って通信ができてしまうのか、というと否である。
他の無線LAN提供事業者でも同じことが言えるが、オープンネットワークでは、初回アクセス時にIDとパスワードを使って認証をする必要がある。この認証に成功すれば通信を行うことができるのである。
ただ、端末~AP間は暗号化されていないのでデータが盗聴(盗データ)される可能性は無きにしも非ず、だ。

○認証の方法
0001softbank はソフトバンクが直接提供しているものもあれば、Wi2(ワイヤ・アンド・ワイヤレス)などの事業者からローミングにて提供されている場合がある。
ローミングの場合はWi2などのAPと同じもの(同じだが、SSIDを複数もつ=ESSIDともいう)を使うため、認証する手順が同じと思われる。
Wi2やSWS1DayというAPの場合、オープンで接続を行ったあと、Web画面にて登録や認証を行う。
※SWS1DayというAPはソフトバンク提供で3G契約のないソフトバンクモバイルの端末から接続を行う際の接続用APだそうで

○スマホでの設定
ソフトバンクモバイルのAndroidスマートフォンでWiFi接続を行う場合、Wi-Fiスポットを契約する必要があるが、これ以外に予め「WiFi設定ツール」で設定を行う必要がある。
設定ツールはUSIMから電話番号を読み取り、ユーザから入力された4桁の携帯電話購入時に登録した4桁の暗証番号を用いて認証を行ってくれるようだ。
このツールがあることにより、わざわざユーザがWebから認証を行わなくても済むようになっている。
iPhoneなどではMMSメールアドレスとパスワードが必要らしいが、私の試した限りにおいて、Android携帯ではMMSのメールアドレスは必要ない。

○試した内容
私の試したWiFi接続は以下のとおり。
用意したのは他社製Androidスマートフォンで予めロック解除を行った。この端末にソフトバンクでWi-Fiスポット接続の契約済みの電話番号の記録してあるUSIMを挿入する。
Androidでの設定では通常APN等を設定することにより、3G回線を使った通信が可能になる。今回は3G回線を必要としないので敢えて設定はしないし、MMSの設定もしない。
GooglePlayより、お父さん犬のイラストの描かれたアイコンで「Wi-Fiスポット設定」をインストールする。もちろん無料である。使うときはソフトバンクモバイルと契約している電話番号(のUSIM)が必要なのは言うまでもない。
このアプリを起動し、ご契約時の暗証番号(4桁)を入力し、ソフトバンクWi-Fiスポットを使用する設定を行う。
必要なものを用意したのち、0001softbankというAPを検出できる場所にて、Android端末を見ていると、WiFi接続が確立し、使用できるようになる。
通知領域には、オープンネットワークが見つかったことが通知され、次にWi-Fiスポットに接続していることが表示される。
この端末にてMMSの設定もそれのパスワードも入れていないので 0001softbank での認証にはUSIMに記録された電話番号と4桁の暗証番号のみ、と推測できる。

○USIMの無い場合(スマートフォン)
更に、試したAndroid端末よりUSIMを抜き、そのまま 0001softbank への接続を試みると、もちろんできない。
次にWebブラウザを起動し、適当にページを開くと、Wi2の認証画面が出てきた。この場合、Wi2のローミングによるものであったことがわかる。
そしてソフトバンク提供のアプリ「Wi-Fiスポット設定」を起動すると、当然ではあるが、電話番号が変更された、というようなメッセージが出てくるのである。もちろん当然使用不可である。

○なぜ3G携帯で接続できないか
一部の3G携帯電話で接続できない問題だが、設定には公衆無線LANの設定が存在する。
この公衆無線LANの設定の仕様はわからないが、これをオンにしてAndroid端末で設定したときのように、同じになるであろう IDに電話番号を、パスワードに暗証番号を入れて 0001softank への接続を試みたが…
結果は「公衆無線LANの接続に失敗しました」という通知が出てきて、接続はできなかったのである。
問題はこの携帯電話内の公衆無線LANの認証の方法と、0001softbank で求められている認証の方法に違いがある、ということだ。
私はソフトバンクの者ではないので、これは飽くまで推測に過ぎないが、可能であれば、携帯電話の更新にて認証方式を増やすかプロファイルを変更する必要がある。
これがROM状態で変更不可であるならば、「ケータイWiFi対象機種」ではない、と言っても過言ではない。

○接続できる方法がある
実はWebページをくまなく調べていると「ダイレクトブラウザにてログインすれば」というものを見つけた。
試しに同様に 0001softbank のAPが検出できる場所にて、WiFiマークが青(接続したAPの強度が示される)になったところでダイレクトブラウザを使用し「ホームページ」を選択、アクセスしてみる。
するとhttpsにて接続され、画面にはソフトバンクとログインの文字が。IDとパスワードを入れる箇所があり、IDに電話番号を、パスワードに暗証番号を入れ、ログインボタンをクリックすると数十秒ほどで認証がされ、通信可能な状態(WiFiアイコンの右隣に携帯マークが表示される)になる。
これで"ダイレクトブラウザのみ"ではあるが3G携帯からWiFi経由でのアクセスが可能になる。
このとき、AP設定の公衆無線LANがオンかオフかは、関係ない。
しかし、これは解決策ではない。取り敢えずこんなことができた、というものである。
アクセスできるのはダイレクトブラウザのみなので、標準の携帯ブラウザ、いわゆる携帯サイトを見るための機能を使おうとすると3Gへの接続が行われる。
なぜこういう現象が起きるのかは不明だ。家庭内の無線LAN接続や、FON提供のWi-Fiスポット接続では携帯ブラウザの使用は問題ない。
これが仕様であるとは到底思えないし、ソフトバンクモバイルのカスタマーケアも携帯ブラウザは使用可能であると認識しているようである。

取り敢えずはダイレクトブラウザが使えるので、それを使ってアクセスしてみると、アクセス先のサイトが「端末は携帯である」と判断することもあれば「端末はPC相当である」と判断することがある。そして(002SHの)ダイレクトブラウザはPCと同等の表示をしようとするので体裁が崩れる。
・Amazonでは携帯として認識され、携帯向けページが表示される
・GREEではPC相当として認識され、PC向けページが表示されるが、サポート対象外のブラウザとしてアプリを使用することができない
・Twitterでは携帯として認識され、携帯向けページが表示される
・楽天ではPC相当として認識され、PC向けページが表示される
これはWikpediaのケータイWi-Fiにも記載されているとおり、「ダイレクトブラウザで閲覧できるのはPCサイトのみであり、Yahoo!ケータイ経由のケータイサイト閲覧は不可能である。」ということだ。
その他、S!アプリのYoutubeは単体で認証ができず、当然ブラウザ使用中は起動できないので、一度ダイレクトブラウザで認証してからダイレクトブラウザを終了、改めてS!アプリの起動を行う必要があると思われる(面倒くさいので未検証)。そのときに認証情報が残っているかどうかが不安である。

その他、APの場所が変われば認証しなおす必要があることや、一定時間経過すると同じAPでも認証しなおす必要があることから、かなり使い勝手は悪い。
スマートフォンで確認したことだが、0001softbank にて貸与されるIPアドレスの有効期限は180秒であることからと思われる。スマートフォンであればWi-Fiスポット設定アプリが再度、自動的に認証を行ってくれるが3G携帯ではそういった機能がないのである。
色々なサイトへアクセスする前に初回のログインが必要なのだ。


○あとがき
どの世界でもそうだが、「xxできます」ということで購入した機械にて実際にxxができなかった場合、それは不具合であり、それが改善できないならリコールをすべきである。

今回の原因の所在がどこにあるかは私にはわからないが、もしソフトバンクが仕様を決めたはずなのにメーカーがそれを忘れたか拒否したか、であるならば、リコールや修理、あるいは他の機種への変更に関わるコストはメーカーに負わせるべきであると私は考える。
ソフトバンクがこの仕様を把握していないか、間違っていたのであれば早急にメーカーに指示を出すべきである。
早々に「やります」と言って欲しいものだ。

ところで「xxできませんでした」という場合、これは売買契約上、買った側は売った側に対して「完全なものではない」として売買契約の解除をしてもらえる。
つまり商品と金銭を交換したが、実は等価ではなかったので「今回の売り買いについては無かったことに」ということだ。
これができれば端末の本体代金を返還してもらい、その代金で改めてちゃんとした機械を購入したい。
もちろん月月割など「その端末にしたことで割り引かれる」割引額については差し引かれるのはスジである。

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この記事へのコメント

004SHユーザです。
2013年01月11日 00:05
先日まで接続できたいた同じ、Wi-fiスポットに接続できなかったのでいろいろ試行錯誤してここに辿りつきました。004SHの場合Wi-fiスポットで接続しようとすると繋がらなくなりました、電波がきているのは確認できるので、店のネットワークがおかしいのかと思ってたのですが、ずっと繋がらないままだったのですが、最近つなげる方法を知りました、SSIDが固定で接続しているのが原因だと思います、「0001softank」に接続をします、この状態ではダイレクトブラウザしか繋がらないのですが一度接続した設定を編集で、ここで公衆無線LAN設定をONにすればそのAPでは接続できます。

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